6期生鈴村氏インタビュー
――内村宏幸放送作家Classに参加しようと思ったきっかけはなんですか?
鈴村:講座を受講したのは大学3年生の時だったんですけど、元々放送作家になりたいという思いもあって、ネットでこの講座を見つけました。この講座に惹かれた理由は3つで、一つ目はコントがメインの講座だったこと、二つ目は「サラリーマンNEO」や「笑う犬」を好きで見ていたんですが、その番組に携わった作家さんに実際に教えてもらえること、そして3つ目が書いたコントのネタが面白かったら、番組に提出してもらえる可能性もある、という点でした。他の養成所よりも放送作家になれるチャンスがあるのかなと思って受講を決めました。
――昔から放送作家になりたかったんですか?
鈴村:そうですね。昔から人前に出るのは得意じゃないけど、エンタメの世界には興味がありました。大学も演劇サークルには入っていたんですけど、役者として出るより、本を書いて演じてもらうことが多かったんです。昔からオールナイトニッポンとかを聞いていて、笑い声を出してる作家さんの存在は知っていて、自分も裏側で面白いものが作りたいなと思い放送作家になりたいと思うようになりました。
――実際に内村宏幸放送作家Classに通ってみてどうでしたか?
鈴村:僕のイメージでは作家になりたい人って、「自分の笑いが一番!」みたいな感じでギスギスしている人が多いのかと思ってたんですが、全然そんなことなくて和気藹々としているのが印象的でした。テレビ番組やお笑い好きの人って自分の周りにあまりいなかったんですが、「お笑い好き」という共通テーマを持った人たちと、切磋琢磨し合える環境にいられたのは本当に良かったなと思います。あと、意外と作家を目指している人だけじゃないっていうのも発見でした。日常に笑いが欲しいと思って通っている方や、自分の今の仕事にユーモアを取り入れたい方など、年齢や職業含めて色んな人たちと出会えたのも楽しかったですね。
――講座の内容で印象に残っているものはありますか?
鈴村:やっぱり芸人さんに自分が書いたコントを演じてもらったことですね。僕はテレビでブレイクする前のかが屋さんに演じてもらったんですけど、アドリブやボケを結構足されていて、自分の書いたコントにまだこんなにボケ代があったんだって気付かされました。やっぱり机の上で書いているだけじゃ気付けない、表情や動きを含んだ笑いの取り方みたいなものを学べたと思います。あとは毎回宿題が出されるんですけど、それも面白かったですね。コント以外に企業の謝罪文を考えるみたいなテーマもとても楽しかった記憶があります。
――内村宏幸さんの印象はどうでしたか?
鈴村:僕らが書いてきたコントに、一人一人時間をかけて、真摯に向き合ってくださるのはとても印象的でした。ダメ出しのような否定される感じではなくて、「こういう展開でも面白くなるよね」みたいな、もっと面白くする為の、プラス面からのアドバイスをいただけたのは、すごくモチベーション的にもありがたかったですね。
――卒業後はどんな道を歩まれたんですか?
鈴村:卒業後は1年間、別の養成所に通ってました。それから、内村宏幸放送作家Classのアシスタントをしていた作家の藤原ちぼりさんにお声がけ頂いて、2022年に「ハナコ書店」っていう、芸人のハナコさんが漫画家の先生を招くトーク番組に参加させて頂きました。これが初めてテレビでの仕事でした。今は「めざましテレビ」やテレビ東京の深夜の音楽番組などをお手伝いしています。
――講座を一緒に受けていた方々との交流はあったりしますか?
鈴村:そうですね、今三四郎さんのライブをお手伝いさせて頂いているんですけど、6期生の同期も一緒にやってますね。他にも自分が携わっているライブに、偶然同期の人がお客さんで来たり、芸人になりたいって連絡あったり、細かい場面で繋がりを感じることは多いです。
――作家になった現在、講座が活かされていることってありますか?
鈴村:腹が立つような場面に遭遇しても、これはコントになるんじゃないか?っていう視点を得られたのは大きいかなと思います。日常生活を送る上でも楽しくなったと思います。あとは何よりこの講座で得た人との繋がりが今の仕事に繋がっているので、本当に行って良かったなって心から思いますね。
――これから講座を受講しようと思っている方々にメッセージをお願いします
鈴村:同じ志を持った人と出会えるとても貴重な機会だと思うし、フリーとして活動する上で同期という存在がいるのはめちゃくちゃ心強いのでオススメです。少しでも興味があれば損はしないと思うので是非参加してみて下さい。
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